インタビュー

* 脚本・演出・映像・映像操作=赤星マサノリ

o公演のきっかけ?

+ 僕の役者としての成長のためです。僕は「自分の作品を客観的に見たい派」なんだけど、自分が出演してる一人芝居はなかなか客観的に見れないんです。(お客さんのことを抜きにしてになるけども)脚本や演出を通して作品を客観的に作ることが、役者としてプラスになると思ってます。それがきっかけです。

o どんな作品に?

+ 一人芝居として、年清さんの面白さを引き出せればいいな、というのがまず一番。
+ 映像と芝居の組み合わせ。 過去にたくさん映像をつくってきたけど、本番でのキュー出しは自分ではやっていません。僕が客席のうしろから、操作のボタンを押したら舞台がどう変化するのか、客席がどう変化するのか、テレビゲーム感覚であやつってみたい。だから、映像と芝居を高度に組み合わせた作品になると思います。
+ 脚本は自由に書きます。ライオンと船」は「まず脚本ありき」っていう作品ではないけども、脚本は、演出を予測して書くと制限がついてしまって面白くないでしょ? だから、演出や映像のことは無視して、自由に書きます。たぶん、コメディっぽいものになる予想はしてます。
+ あとは、パッケージとして成立する、ウェルメイドなものをつくりたいな。

* 出演=年清由香

o 赤星の脚本・演出の魅力は?

+ 「小学生の書く詩」の魅力 。ホッシーには、さわやかダンサーやスポーツマンっていうイメージがあるし、実際にも勝負師だったり、ゲーム好きだったり、わかりやすいところがあります。 けど、意外にも彼の出すアイデアは情緒的、個人的な感じ。アートな絵っぽい。チュチュ(劇団の過去の作品)のときに、木になってしまう女の子の話があったりと。それが「芸術作品を作るぞ」っていう気負った感じではなく、小学生の書く詩のような素直なところがあります。そういうところが面白いです。

o どんな作品に?

  +ライブの面白さ。一人芝居だと、普通のお芝居よりも、お客さんとの距離が近い感じがします。 そこでのライブ感覚、お客さんとの対話とか回ごとの変化を敏感にとっていきたいですね。あとは、粗筋や仕組みを知っていても、お客さんに持って帰ってもらえるものがあるようにしたいです。だから、本番前の(情報の)出し惜しみもなしでいきたいと思っています。